注文住宅での手抜き工事を防ぐ方法 – 施主が注意するべきポイント
注文住宅を建てる際、施工ミスや手抜き工事が行われないように品質を確保することは非常に重要です。ここでは、施主が注意すべきポイントをいくつか紹介します。
品質管理の基本
詳細な契約内容の確認
最初に、契約内容を詳細に確認しましょう。契約書には、建物の構造や使用される材料、工事期間、保証内容などが明記されているはずです。
これらの項目が曖昧であったり、不十分である場合には、手抜き工事が行われる可能性があります。
必要に応じて専門家に相談し、契約内容を理解しておくことが重要です。
図面に気を取られがちですが、工期等も含めて契約内容は重要です。また、支払い時期も大事です。
基本は進捗に応じて前払いですが、資金繰りが厳しい中小工務店だと、できるだけ前倒し要求され、場合によってはそのまま倒産してしまうというケースがあります。一応、住宅完成保証制度はありますが、事前に予兆がないか、よく確認しましょう。
施工業者の選定
施工業者の実績や信頼性を調べ、適切な業者を選定することが重要です。
これはハウスメーカーでは当たり前ですが、設計事務所で建てる場合、工務店を別に選ぶ場合もあるかもしれません。
その場合は工務店選びも大事ということです。
施工管理
施工管理をしっかりと行い、施工過程における品質の監視や不具合の早期発見・対応をすることが必要です。
施工管理している人の力量で、仕上がりが変わります。実際に会って、コミュニケーションをとり、細かい指示も伝えておくとよいでしょう。
建築基準法に適合すること
建築基準法に適合しているかを確認し、法令に沿った建築を行うことが重要です。
ChatGPT君、当たり前のこと言ってくるなー建築基準法は最低限の法律なので、違反することはないと思いますが、床が傾いているとか、そういった場合はな点は知っておいて、損はないと思います。
品質保証やアフターサービスの提供
ハウスメーカーや工務店などから品質保証やアフターサービスが提供されているかを確認し、安心して住める環境を整えることが重要です。
品質保証・アフターサービスがいいハウスメーカーは引き渡し時の検収後に不具合があっても、無料で対応してくれます。我が家は、1か月足らずでドアの金具が壊れましたが、ひび割れていたようで、新品を取り寄せて交換してくれました。
実際使い始めてすぐの初期不良も多いので、アフターサービスも重要な観点です。
手抜き工事を見破るには
専門家に相談する
建築士やインスペクターなどの専門家に相談することも有効です。専門家が施工現場を確認し、アドバイスをくれることで、手抜き工事を防止することができます。
一番最後に書いてありましたが、重要なので一番前にもってきました。
正直、素人が工事を見ても手抜き工事か見破ることはむつかしいです。インスペクターという専門業者がいるので、そういった方のに相談するのも一つの手です。
また、外部機関による審査がいくつかあり、HM以外の人が検査にくるため、手抜きされにくいです。
施工中の様子をよく見る
現場に足を運んで、施工中の様子をよく見ることが重要です。職人の作業や材料の使用状況などを確認することで、手抜き工事の兆候を見つけることができます。
施工計画の確認
施工計画や仕様書をしっかりと確認しましょう。仕様書に記載されている材料や工法が、実際に使用されているかどうかを確認することが大切です。
計画通りに進んでいるか確認する
施工計画に沿って、作業が進んでいるかどうかを確認することも重要です。施工進捗管理表や工程表を参考にして、進捗状況を確認しましょう。
注文住宅建設は納期よりも品質を取ってもらいたいですが、引っ越し等の都合上、引き渡し期日も守ってほしいですね。
また、工期が遅れていると心配になります。
建築基準法に適合しているか確認する
施工後には、建築基準法に基づいて検査が行われます。検査に合格しなければ、手抜き工事があった可能性があります。
まさかそんなことはあってほしくない。。。
型式適合認定でも建築基準法の完成検査をする必要がありますか?
はい、型式適合認定を取得した場合でも、建築基準法の完成検査が必要です。型式適合認定は、建築材料や建築部材などの性能評価に関する制度であり、建築物全体の構造や施工過程の遵守については対象となりません。そのため、建築物の施工完了後には、建築基準法に基づく完成検査を受ける必要があります。完成検査では、建築物の耐震性や構造安全性、消防法や衛生法などに基づく基準遵守の確認が行われます。
知っておきたい品質保証制度
住宅性能表示制度
住宅性能表示制度とは、住宅の品質や性能を評価し、分かりやすく表示することによって、消費者が住宅選びを行いやすくするための制度です。この制度は、住宅の耐震性、断熱性、省エネ性などの性能に関する情報を、一定の基準に基づいて評価・表示することで、消費者が性能や品質に関する情報を比較し、理解しやすくすることを目的としています。
- 構造・耐震性能:建物の構造と耐震性能を示す。地震に対する安全性を評価します。
- 熱・省エネ性能:断熱性能やエネルギー消費効率を示す。快適な室内環境と省エネルギー性能を評価します。
- 防音性能:建物の防音性能を示す。住宅内の騒音問題を評価します。
- 住宅設備・機能:住宅設備や機能性を示す。住宅内の使い勝手や利便性を評価します。
住宅性能表示制度は、消費者による住宅選びの判断材料として活用されるほか、住宅業界において品質や性能の向上を促す働きが期待されています。
長期優良住宅認定制度
長期優良住宅認定制度とは、日本の住宅の品質や性能を向上させることを目的とした制度です。この制度は、一定の基準を満たす住宅に対して「長期優良住宅」という認定を与え、住宅の耐用年数や性能が高いことを明確に示すことで、消費者が購入や建築を検討する際に判断材料として利用できるようになっています。
長期優良住宅認定制度の基準は以下のような項目が含まれます
- 長寿命化:耐久性のある材料や構造を用いて、住宅の耐用年数が一般的な住宅よりも長いことを確保します。
- 高い耐震性能:地震に対する安全性を確保するため、一定の耐震性能基準を満たすことが求められます。
- 省エネルギー性能:断熱性能や省エネルギー性能が高く、快適な室内環境を維持できることが求められます。
- 住宅設備の維持・更新性:住宅設備が長期間にわたって維持・更新しやすいような計画や構造が求められます。
- 居住性の向上:バリアフリーなど、高齢者や障害者にも配慮した設計が求められます。
長期優良住宅認定制度は、消費者に高品質な住宅選びの判断材料を提供するだけでなく、住宅業界において品質や性能の向上を促す働きが期待されています。また、認定を受けた住宅には税制上の優遇措置や住宅ローンの優遇などが適用されることがあります。
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)
BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)は、日本の建築物省エネルギー性能表示制度です。この制度は、建築物のエネルギー消費効率を測定し、分かりやすく表示することで、省エネルギー性能の向上と住宅・建築物のエネルギー消費量の削減を目指しています。
BELSの評価は、第三者機関が実施し、評価結果に基づいて、建築物の省エネルギー性能がランク付けされます。評価対象は、主に新築住宅やオフィスビル、商業施設などの建築物です。評価基準は、建築物の熱損失、空調・換気・照明の省エネ性能、再生可能エネルギー利用率などが考慮されます。
BELSのランクは、5段階(星5つ)で表示され、星5つが最も省エネ性能が高いことを示します。これにより、消費者やビルオーナーが、建築物のエネルギー効率を比較しやすくなり、環境に配慮した選択が促進されることが期待されています。
BELSは、省エネルギー性能向上への取り組みを後押しするための制度であり、持続可能な社会の実現に向けた重要な一環となっています。
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